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さくらのレンタルサーバからブログをheteml(ヘテムル)に引っ越し

2018年7月24日

先日当サイトを置いているレンタルサーバをさくらのレンタルサーバーからheteml(ヘテムル)に引っ越しました。

さくらのレンタルサーバーはメールアカウント仕様がおかしいんですよ(´д`;)

ともあれ無事に引っ越せたみたいなのでメモがてらここにも載せてみました。

※引っ越しした際の環境はWindows10で行っていますのでご了承くださいませ。

ご注意

ここでは私が行った手順を載せてますが何か不都合が起こっても責任は負えませんのでご了承ください。

レンタルサーバheteml(ヘテムル)

heteml(ヘテムル)は高速なサーバーを謳っているようにストレージにはすべてSSDを使用しています。

SSDはソリッドステートドライブ(solid state drive)の略で従来のハードディスク(HDD)とは構造が違い物理的に回転する部分を持ちません。

フラッシュメモリと同じような作りなのでハードディスクに比べて非常に高速に読み書きできます。

ヘテムルではこのSSDを使っているのでアクセスが多いサイトでもかなり高速で表示できそうです。

当ブログではアクセス少ないのでどこまで速いかわからないです(´;ω;`)

では引っ越します!

ブログ引っ越しの流れ

ブログの引っ越しをするにあたって何をすればいいかというと、大きく以下の3つで事足ります。

  1. ファイルの移動
  2. データベースのデータ移動
  3. ドメインの移動

の3つです。

作業の流れとしては以下のようになるでしょうか。

  1. 引っ越し先サイトのドメイン事前設定
  2. 引っ越し元サイトのファイルの取得
  3. 引っ越し元サイトのデータベースのデータ取得
  4. 引っ越し先サイトへのファイルアップロード
  5. 引っ越し先サイトへのデータベース反映
  6. 引っ越し先サイトのドメインのhttps設定
  7. ドメインサーバの設定変更

簡単そうに思えるかもしれませんが正直めんどくさかった(´д`;)モウヤリタクナイ

サーバとか詳しくない人はあまり引っ越ししないほうがいいかもしれません。

ご注意

引っ越しするにあたって一番大事なのはすぐに戻せる状態にしておくことです。

もし引っ越しに失敗しても引っ越し元のブログが生きていればすぐに元に戻せます。

バックアップもリスク回避の一手です。

バックアップは絶対にやっておきましょう。

関連記事
BackWPupでワードプレスを簡単バックアップ!

続きを見る

ヘテムルであらかじめドメイン設定しておく

最初にドメイン設定しておきます。

ヘテムルの管理サイトにログインします。

ヘテムルの管理画面にログイン

「ドメイン・メール設定」メニューに移動します。

ドメイン・メール設定を選択

「独自ドメインを設定する」ボタンを押します。

「独自ドメインを設定する」ボタンを押す

「取得されているドメイン」にドメインを、「公開フォルダ」に好きなフォルダ名を入れて「独自ドメインをチェックする」ボタンを押します。

独自ドメインの入力して独自ドメインをチェックするボタン押下

チェックが終わったあと「独自ドメインを登録する」ボタンが現れるのでボタンを押してドメイン設定を終えます。

独自ドメインを登録する

ひとまずドメイン設定はおしまいです。

ヘテムルでワードプレスをインストール

続いてワードプレスをインストールします。

ワードプレスをインストールした後にサイトのファイルをごっそり入れ替える感じで引っ越します。

ヘテムル管理画面の右側メニュー「簡単インストール」を選んあと、「WordPress X.X.X(X.X.Xはバージョン)」の「インストール画面へ進む」ボタンを押します。

ワードプレスのインストールに進む

「インストール先URL」に先ほど設定したドメインを選んで「データベース」には自動作成のままにしておきます。

他の項目は自分の好きな内容を入れて「インストール」ボタンを押します。

インストール内容を入力してインストール

フォルダ作成の確認です。OKします。

フォルダ作成の確認

インストール確認です。OKします。

インストール確認

インストール完了です。

ワードプレスのインストール完了

試しにヘテムルのデフォルトURLで確認してみます。

ヘテムルのデフォルトURLはhttp://〇〇〇.heteml.net/△△△/で、○○○はヘテムルのアカウント、△にはフォルダ名で確認できます。

ワードプレスのインストールできたか確認

初期状態のワードプレスですが作成できてますね!

さくらのレンタルサーバ(引っ越し元)側のデータをとる

引っ越し元のさくらのレンタルサーバのバックアップファイルとデータベースのデータを取ります。

バックアップはBackWPupを使ったものを使用してます。

BackWPupについてはBackWPupでワードプレスを簡単バックアップを参照してください。

引っ越しする場合は引っ越し時点のデータをいったんバックアップする必要があります

運用中のサイトの管理画面メニューからBackWPupの「バックアップ」を選びます。

バックアップの一覧が出るので一番新しい日付のファイルからダウンロードを選びます。

BackWPupのバックアップファイルをダウンロード

ダウンロードが始まります。

BackWPupのバックアップファイルダウンロード中

Chromeの場合はダウンロードが終わると左下にダウンロードしたファイル名が出てきます。

BackWPupのバックアップファイルダウンロード完了

次にデータベースのファイルをダウンロードします。

ご注意

私の場合はなぜかBackWPupでデータベースのバックアップファイルが作成されていませんでした。

なので別途ダウンロードしています。

BackWPupの「ダッシュボード」から1クリックバックアップにある「データベースのバックアップをダウンロード」ボタンを押します。

SQLファイルのダウンロード

左下にSQLファイル(データベースのデータ)がダウンロードされました。

SQLファイルのダウンロード完了

2つのファイルが取得できました。

  • ブログサイトのファイル
  • データベースのデータ(SQLファイル)

ヘテムルにファイルアップロード

前項で取得した2つのファイルを引っ越し先に反映していきます。

ダウロードしたファイルが置いてあるフォルダをエクスプローラで開きます。

先ほどダウンロードした2つがありますね。

ダウンロードした2ファイル

まずは「○○.zip」のファイルを解凍します。

ファイルを右クリックして「すべて展開」を選びます。

zipファイルを解凍

ダウンロード先のフォルダを選んで「展開」ボタンを押します。

zipファイルの解凍先を指定

解凍が始まります。1分くらいかかるでしょうか。

zipファイル解凍中

ファイルが解凍されました!

ファイル解凍完了

さくらのレンタルサーバ側からダウンロードしたファイルを、今度はヘテムルのサーバへアップロードします。

WinSCPというソフトを使用してファイルをアップロードするのですが、WinSCPについては別途記事で書こうと思います。

WinSCPの公式サイト

ヘテムルのサーバへ接続してワードプレスをインストールしたフォルダへ移動します。

ヘテムルの場合は

/アカウントのトップフォルダ/web/サイトのフォルダ/

になるかと思います。

WinSCPでヘテムルに繋ぐ

アップロードする前にいったんヘテムル側のデータベースの情報をメモしておきます

WinSCP右側のwp-config.phpのファイルをダウンロードします。

wp-config.phpをダウンロード

ダウンロードしたwp-config.phpファイルをエディタで開きます。

エディタは初心者でも使えるPHP向けのフリーエディタ3選で紹介したサクラエディタかAtomがいいでしょう。Eclipseは重過ぎるのでここで使うには向いていません。

ここではAtomで行っています。

エディタで開いたらDB_NAME、DB_USER、DB_PASSWORD、DB_HOSTの4項目をメモしておきます。

データベース情報をメモ

ファイルをアップロードします。

WinSCP左側のwp-admin、wp-content、wp-includesフォルダをそのまま上書く形でアップロードします。

3フォルダを選んで右クリックし、アップロード⇒アップロードを選びます。

ヘテムルにファイルをアップロード

ファイルアップロードのダイアログが出るのでOKします。

アップロード確認

確認ダイアログでは「すべてはい」を選びます。

アップロードのファイル上書き確認

アップロード開始です。10分とか結構時間かかります。

ファイルアップロード中

ファイルがアップロードされました。

ヘテムルへデータベース反映

次はヘテムルのデータベースに反映します。

まずはダウンロードしたさくらのレンタルサーバ側(引っ越し元側)のSQLファイル(○○.sql)をいじります。

ヘテムルのサーバではワードプレスのデータベースのテーブル名が「wp_テーブル名」から始まる形になっているので、ダウンロードしたSQLファイルがwp_で始まる形でない場合は変更しておきます。

さくらのレンタルサーバでは wp_ 始まりではないので、下の画像のモザイクかかっている部分を「wp_」にすべて変換します。

SQLファイルのテーブル名の変換

次にSQLファイルの一番上の部分にヘテムルのデータベース名を指定します。

先ほどwp-config.phpからメモったDB_NAMEを使用します。

USE ○○○;

と記述します。

1行目に書いてもかまいません。

SQLファイルにデータベース名をUSE指定

ヘテムルの管理画面から右側メニュー「データベース」を選びます。

対象のデータベースの phpMyAdmin ボタンを押します。

ヘテムル管理画面でphpMyAdminに移動

phpMyAdmin ログイン画面が出てきますので各々入力し実行ボタンを押します。

ユーザ名メモっておいたDB_USER
パスワードメモっておいたDB_PASSWORD
Server ChoiceメモっておいたDB_HOST

phpMyAdminのログイン画面

phpMyAdminへログインできたら「インポート」タグを選んで、「ファイルを選択」ボタンを押します。

インポートでファイルを選択ボタンを押す

SQLファイルを選択するダイアログが出てくるのでいじくったSQLファイルを指定します。

SQLファイルを選択

SQLファイルが選択されたら下の実行ボタンを押します。

SQLファイルの反映実行

反映されました!

SQLファイル反映完了!

ヘテムルのデフォルトURLで確認してみます。

ヘテムルのデフォルトURLはhttp://〇〇〇.heteml.net/△△△/で、○○○はヘテムルのアカウント、△にはフォルダ名で確認できます。

ヘテムルのURLで確認

ドメインでアクセスしていないのでNot Found になっていますが、右側の記事一覧はデータベースから取得されますので反映されてる感じですね。

AFFINGER5のテーマも反映されています!

ドメインのDNS設定を変更

引っ越しも佳境を迎えてきました!(謎)

ドメインの設定にいきます。

当サイトのドメインはムームードメインを使用していますのでこちらの手順でやりますね。

ムームードメイン

とま
とま
ムームードメイン運営会社であるGMOペパボはヘテムルを運営している会社でもあるのでドメイン設定が非常に楽なのでおススメですよ。

まずはログイン画面に移動します。

ムームードメイン管理画面へ

ムームーIDとパスワードを入力してログインボタンを押します。

ムームードメイン管理画面にログインする

「ネームサーバ設定変更」を選んで対象ドメインの「ネームサーバ設定変更」ボタンを押します。

ネームサーバ設定変更

「heteml(ヘテムル)」を選んで「ネームサーバ設定変更」ボタンを押します。

ネームサーバ設定変更でheteml(ヘテムル)を選択 ネームサーバ設定変更ボタンを押す

確認のダイアログが出るのでOK牧場します。

ネームサーバ設定変更の確認ダイアログ

設定が完了しました。

ネームサーバ設定変更完了

ドメインをhttp ⇒ httpsに変更する

ファイルも移した。データも移した。ドメインも移した。

あとはhttps化です。

ヘテムルの管理画面から「ドメイン・メール設定」を選んで対象ドメインの「詳細を見る」ボタンを押します。

ヘテムル管理画面で独自ドメインの詳細を見るボタンを押す

ドメイン設定の詳細が出るので「設定変更ボタン」を押します。

ドメイン詳細の設定変更ボタンを押す

無料独自SSLを設定するにチェックを入れて「変更する」ボタンを押します。

無料独自SSLを設定する

設定が完了しました。

反映までは少し時間がかかります。

独自ドメインの設定完了

まだ「設定中」ですね。

まだhttpsにはならず

数分待つと・・・変更されました!

httpsに変更された!

どちらのレンタルサーバが表示されているかわかるようにする

設定したものの本当に引っ越しが完了したのかわからないですよね。

そこでまずは実際のファイルをアクセスできないようにします。

WinSCPでさくらのレンタルサーバ(引っ越し元)にアクセスします。

ここでindex.phpを選んでF2キーを押します。

さくらのレンタルサーバ側のindex.phpのファイル名を変更する

ファイル名を変更します。

ここでは「_index.php」にしてます。

index.phpを_index.phpにファイル名を変更する

ドメイン「https://free40.net」でアクセスすると・・・。

繋がりません(´д`;)

まださくらのレンタルサーバ(引っ越し元)にアクセスされているようです。

そんなにすぐにドメインが反映されないようですね。

Forbidden...

ファイル名をindex.phpに戻して、さくらのレンタルサーバ(引っ越し元)のワードプレス管理画面にログインして特定のページをいじります。

ここでは「プロフィール」画面のタイトルを「プロフィル」に変更しました。

プロフィールのタイトルをプロフィ~ルに変更

ドメインでアクセスすると、メニューが変更されてますね(´ω`;)

まださくらのレンタルサーバ側(引っ越し元)のファイルを見ていることになります。

プロフィ~ルになっているのを確認

数時間してこの「プロフィ~ル」がヘテムル側の「プロフィール」に変わったら、ドメインの変更が始まったと考えられます。

実際には2、3日まったほうがいいようですね。

ワードプレスのパーマリンク再設定

このままだとドメインが移っても正しくページ内リンクが行えません。

ワードプレスのパーマリンク再設定を行う必要があります。

ポイント

ブログの確認を行う際にブラウザのキャッシュをクリアしておきましょう。

キャッシュクリアしていないと画像ファイルなどが引っ越し先に実際にないにもかかわらず表示されてしまうことがあるためです。

WEBサーバのIPアドレスが必要になるのでヘテムルの管理画面からメモっときます。

アカウント情報の「WEBサーバIPアドレス」を確認します。

WEBサーバIPアドレスの確認

エクスプローラを起動して「C:\Windows\System32\drivers\etc」へアクセスします。

hostsというファイルがあるのでそれをデスクトップにコピーします。

hostsファイルをデスクトップにコピー

一番下の行に以下の1行を追加して保存しておきます。

[IPアドレス] [ドメイン]

(当サイトの例)
XXX.XXX.XXX.XXX free40.net
※XXXには実際のIPアドレスの数字を入れる

hostsファイルに1行追加

保存したhostsファイルを元あった場所へコピーします。

hostsファイルを元のフォルダに反映

実際にワードプレスの管理画面にアクセスしてみます。

まだドメインサーバの変更が反映されていないので警告が出ますが気にせず進みます。

Chromeの場合は下の詳細設定を押すと「○○にアクセスする」というリンクが出るのでこれを押します。

ドメインでアクセスすると警告画面が・・・ 警告を気にせずアクセスする

管理画面に入れるので設定の「パーマリンク設定」に入り、何もせず「変更を保存」ボタンを押します。

ワードプレスのパーマリンク再設定

確認してみると・・・各ページに移動できるようになりました!

ブログが表示されるか確認

注意ポイント

最後にhostsファイルを元に戻します。

追加した1行を削除しておきましょう。

なんにせよ

無事引っ越しが終わりました。

やることとしては

  • ファイルを移す
  • データベースのデータを移す
  • ドメイン設定を移す

だけなんですが

とりあえずめんどくさいので注意です。

特にサーバに不安がなければ引っ越さないほうがいいと思った、41歳の夏(酷暑)でした。

(´д`;)ツカレタ-

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  • この記事を書いた人

とま

40代。大阪在住。フリープログラマ。1人の妻、2人の娘と同居。 2018年に独立。2021年にマイクロ法人設立。 仕事の時間を半分にしたいなぁ。 プロフィールへ

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